鉄製ポールにぶつけました

僕はここ半年ほど、新宿にある客先のビルに常駐して働いています。

新宿には母校のキャンパスがあったりと、何かと好きな街で、歌舞伎町とか二丁目とか怪しい雰囲気の東側ではなく、山手線を挟んだ西側の高層ビル群が好きなんですね。首都高のジャンクションとかもそうですけど、巨大なコンクリートの構造物を見上げて、圧倒されるのがなんとも好きなんです。

で、そのビル群のど真ん中にあるのが都庁で、常駐先はそのすぐ隣なわけです。

その日、僕は電車で十分寝過ぎたせいか、少しウトウトしながら職場に向かってました。少しでも運動不足解消になればと動く歩道は使わずに、同じようにオフィス街へ向かう大勢の人々と共に、ほとんど死んだ目をしながら歩いてました。

地下道のようなところを抜けると、空気はひんやりしていて、それでいて空は晴れていてなんとも清々しい。こういうときに見上げる高層ビルはとても美しい。とちょっと小説みたいな文章になってきて気持ち悪いのですけど、ふと上を見上げたい気持ちになったのです。

で、都庁が徐々に見えてきてそれに合わせて僕も下から上に顔を向けていく。「都庁カッコイイなぁ、ロボに変形するとこ生で見てみたいなぁ」とか考えながら。。。

鉄製ポールの高さって、ちょうど僕の股間の高さとほぼ同じなのですね。そのとき気付きました。ただ、幸いかな、局部にはヒットしませんでした。

僕は痛さを隠して、何事もなかったかのように歩き続けました。それが都会で働く者のルール。都庁に向かって反原発やらのデモ行進をやっていても、普段通り通勤するがごとく、歩き続けました（痛ってぇよぉ～・・・）

家に帰ってまだズキズキする患部を見ると、青タンっていうの？のび太がジャイヤンに殴られたときに目の回りにできるやつが思いっきりできてました。